個人事業主はfreeeで電子保存法の恩恵にあずかれるのか?

ライフハッキングやシンプル化が自分のライフスタイルに浸透してくると、効率化できることは全部してまいたくなります。

会計ソフトfreeeを利用し、領収書をスキャンできるのであれば、
紙の領収書のファイリングの保管もどうにかならないか?と考えてしまいます。

そこで!
領収書の保管をデータ上のみで完結したいと思い
「国税関係書類の電磁的記録等によるスキャナ保存の承認申請」ができるのかどうかを調べてみました。
要は紙の領収書はすべて処分したい

※電子保存法に登場する「書類」に関しては以下をご覧ください。
はじめませんか?帳簿書類の電子化ー国税庁
はじめませんか?書類のスキャナ保存ー国税庁

スッキリ電子化しようと思ったら税務署に3つの書類を提出します

そのためには、どうやらタイムスタンプが必要な模様。
うーむ、調べると色々面倒そうでお金がかかるみたい。
すると
「クラウド会計ソフト freee」改正電子帳簿保存法のスキャナ保存要件に対応
なーんだ、freeeさんそのものにその機能付いてるのね!
これはいい感じになってきました。

そして、承認要件のうちの1つに、
「1年に1回以上、一連の事務処理を行っていない第三者によって、以下のような項目(一例)を検査する必要があります。」
■ 適正にスキャニングされているか。
■ 改ざん等の形跡がないか
■ 入金額及び支払金額が最終的な金額と一致しているか
■ 入金額及び支払金額に漏れはないか
などなど

受領者自身がスキャンし、かつ受領〜タイムスタンプ付与を1人で行う場合(相互けん制を効かせない場合)は、税理士などの税務代理人が検査を行う必要があります。

税理士の検査??
顧問税理士のいない(まだ依頼するほどでもない・お金もない)完全一人事業の場合はどうなるのか?
検査はどう証明するのか?
税務署に問い合わせてみました!


結論から申し上げますと、完全1人の個人事業主は”領収書は破棄できない”です。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
反対に、配偶者など家族を青色専従者にしていたり、専従者でなくとも経営に関わっている人が他にいれば、
その人に”相互牽制”してもらうことで「要件は満たす」とのことです。

私の場合、夫は副業禁止のサラリーマンであるためチェックはしてもらえません。

ぶっちゃけた話、創業間もない赤字個人事業主を税務署は調査に来ない(と思う)です。
ただ、士業として営業活動をしている限り自分自身の会計にグレーなことは一切省きたいので、
ここは大人しく、利益が出て雇用ができるまではきちんと領収書を保管していこうと思いました(^^;)

もしご夫婦で事業をされている個人事業主場合、freeeを利用し、税務署に9月末までに届出をすれば次年度の確定申告から適用できますよ。
もちろん、配偶者や親にも依頼して大丈夫ですよ!
※2018年9月末までに届けをすると、2019年分の、2020年の3月にする確定申告から適用される。
2019年の分はあいにくもう間に合わないですので、ちょっと先ですが2020年分の確定申告のために準備するのもいいですね。

一度入力してしまえば不要な紙の領収書、真っ白になった感熱紙レシートを保管するのって何か切ない…。
かといって、すべて再度印刷し直すの非常にもめんどうですよね。
資源のムダとしかいいようがない。

ということで!
完全1人個人事業主さん以外の事業者さんは
2019年9月末までにfreeeを導入し、スキャナ取り込みなど使い方をマスターしちゃいましょう!

もちろん、法人(株式会社、合同会社など)はおそらく顧問税理士さん、もしくはスポットでも決算時に依頼されると思いますので
「電子保存法」に関して相談されてみるのもいいですね。

事務所やオフィス、店舗がスッキリ片付けばアタマの中がクリアになります。
事業に専念できるように環境を整えるのって”経営方針の1つ”だと思います!

参考にこちらもどうぞ
電子保存法に関するQ&Aです

弊所では、freee導入のお手伝い、効率的な記帳の方法
お客様にご理解いただき、ご自身で入力~確定申告までできるようしっかりサポートいたします。

記帳自体は”作業”ですので割り切って物理的に作業効率を上げてしまいましょう。
試算表を見れる(読める)ようになりましょう。
ご自身の貴重な時間をもっと「非効率で本質的なもの」に使いましょう!

例えば、売上を伸ばすためにできることに時間とエネルギーを注ぐ。
家族との時間に充てる。
友人と会う時間に充てる。
自分のメンテナンス時間に充てる。
いろいろありますね。

お気軽にご相談ください!


余談ですが
個人的には、家庭用のfreeeが欲しいくらいです。
FPとして家計管理をしていると、単式簿記だとどうしてもズレといいますか、
網羅できないんですよね。

マネーフォワードさんが個人用にもアプリを作成していますが、freeeさんもそのうち手を広げませんか?(笑)

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#シンプル会計
#ライフハック

この記事を書いた人

松岡 いずみ

長崎県長崎市の行政書士法人シトラス代表社員。
主な業務は建設業・廃棄物・補助金・相続・離婚・内容証明。
補助金の採択率は8割強。
行政書士の他に宅建士・2種電工・FP2級などの資格を取得。
IoTやDXに力を入れており、長崎県で初の経産省DX認定を取得。
マイブームはStable Diffusionでの画像生成とRPAのフロー簡素化。