DX=デジタルトランスフォーメーション
よく耳にするようになりました。
今はネット上で目にするように、でしょうか。
DXというと何となく大掛かりで、大手企業や急成長している企業の取組み、というイメージが強いのではないでしょうか?
ダイナミック・ケイパビリティ(変革力)
イノベーション(付加価値)
お国のDXレポートには以上の名称がずらりと並びます。
私たちのような個人事業主やフリーランス、中小零細企業の人間にとっては具体的にどういうことなのかいまいちピンと来ないかもしれません。
あたかもITを駆使し、AIも使いこなし、AmazonやGoogleのように新たなサービスや商品を提供するビジネスを生み出す!というイメージです。
確かに、最終目標はそこかもしれません。気の遠くなる長期戦でもあります。
しかし、DXのための第1歩は現在の業務そのもののをゼロベースで考える、です。
効率化や省力化とはまた異なるのですが、そもそもマインドセットをしなければDXにはなりません。
・定例会議いる?
・対面でしなければならない?
・その報告書いる?
効率化するためにアナログからデジタル化してきました。手書きで書いていた報告書はワードやエクセルでインターネットで提出ができるようになりました。
デジタル化は「カイゼン(改善)」に繋がるのですが、DXは根本的に変える、ことです。そもそもの無駄な作業自体をデジタル化したところで、無駄なこと自体は残ったままですね。
人はみなラクしたいので効率的にできないか考えてきました。
資本主義が主流になった20世紀初頭、大量生産大量消費に合わせて生産性をあげてきました。
鍬や鋤を使って人力で農作業から、牛を使い、トラクターを使い…今は各種デジタルツールやITツールを使うようになったのです。
洗濯板→二層式洗濯機→全自動洗濯機に替わりました。
今更すべてを洗濯板で洗濯する生活には戻れないですよね(暮らし方の価値観は人それぞれなので全員がそうではありません)。
「AIは怖い」とか「人間の仕事が奪われる」と言った声も聞くのですが(士業も食えなくなる、と言われますが全然そんなことないと思います)、労働力不足や解決していかなければ課題が山積みの今、もっとそちらにリソースを割くべきだと思います。
人間社会の中で生きていくためにはデジタル化の波にも乗りつつ、むしろそれを取捨選択しながら使っていく、ということです。共生ですね。
ハサミと同じです。使い方次第なのであり、ITツールたちに飲み込まれるわけではありません。
デジタイゼーションからのデジライゼーション、からのデジタルトランスフォーメーション。段階を踏みながら、それぞれの企業のコアの部分を改めて見直し、自社の強みや収益源を強化していったり、新たにデジタルサービスを生み出したり。。。うーん、ハッキリいって難しいですよね!?デジタライゼーションのその先へ…!?ガンダーラでもあるのか!?
DX関連書籍を見ても意識高い系、という印象を受けます。何やらよく分からない横文字を並べまくって結局何が言いたいのかイマイチ理解できない(読み手に問題がある的な)。じゃあ具体的にDXで生まれたビジネスって何だろう。Amazonやエアビーなんかがよく取り上げられていますがそれが「DXの正解」かどうか分かりませんよね。ビジネスの”成功”に裏に問題や課題もあるのではないでしょうか。・・・まあ深く考えるとキリがないのでこの辺にして(;^_^A
そうそう、Microsoftでも数年かけて取り組んでいるらしいですよ、だから世界の大企業ですら何かこう、カンタンではないんです。今DXができていなくても、よく分からなくても安心しましょう笑
デジタル化も今の40代から上の世代にしてみれば抵抗(不安・苦手意識)がありますし、いくら効率的になるといわれてもピンとこないことは分かります。そういった人々の考え方自体を変えることになるので、時間はかかります。
ここで我が家の家庭内DXについて少しご紹介します。
「家庭内DX」基本的には夫婦ふたりで取り組んだので時間は短かったと思います、とはいえ2年ほどかかりました。家の中での家事の徹底的な効率化(買い物や育児時間を除く)を進めました。
私自身、食洗機は欲しかったのですが乾燥機付き洗濯機やお掃除ロボットの必要性はそこまで感じていませんでした。夫も、無理強いはせず勝手に買うことはなく私を説得し続けました笑
・洗濯物は乾燥機にかける(基本的に外干しを排除)
・調理家電で料理をする(ガスコンロを排除)
・お掃除ロボットが掃除をする(基本手動を排除)
・食器洗い乾燥機を使う(基本手洗い排除)
家事を一旦ゼロベースで考えました。
洗濯物を太陽光で殺菌しなければならない??ならば皮膚の表面も殺菌されるはずだけど、表在菌はうじゃうじゃおります。
火で焼いた料理じゃないと美味しくない?最初はそう思っていましたが思い込んでいただけと実感しました(炭火焼は別です)。
お掃除ロボットが動かせない部屋?ならばロボットに合わせて家具を選択・配置する。
常識を壊す。これって思い込んでいるだけではないか?と疑問を持ってみて破壊してみる(賛否両論あるのは承知です)。
さくっと文章にしていますが、これを実行するのは結構大変です。現状を変えてまで・・・今のままで非常に困っているわけではない・・・となると変える理由がありませんので実行には移りません。
結局我が家では今では手放せない3種の神器となり、子ども小学生二人を育てながら夫婦で働きながらも平日に家族みんなで夕食が取れる、という状況が作り出せています。これから結婚する友人や家族にはおススメしたりプレゼントしたりすると使っています。
まさに家庭内DX!!(子育ては別です笑)。根本的に変革しました。
家の中は常にスッキリ片付いています。アレルギー体質の私や息子も症状がかなり軽くなりました!
そして何より夫婦間での家事分担のもめごとがかなり減ります。
これ地味に大事。長時間労働を強いられているお父さんは物理的に家事に参加できませんし、毎日クタクタ。時短勤務などで何とか調整しているお母さんも何とか踏ん張っています。お互いイライラが募っていきます。夫婦の仲も良くはならないですよね。家事時間とイライラ時間が減ったことで会話が有意義になりました。
子どもとボードゲームをしたり、宿題をみたりする時間を得られるようになりました。気力・体力・時間が機械のおかげで残っているおかげです。
家庭内DX:スマート化は進化を続け、玄関先にカメラを設置したり(機種代3,000円のみ)、スマートロック(機種代30,000円のみ)も導入したり、子どもの安全も確保しています。
やや脱線しましたが、心構えとしてはそんなに恐れることはなく、まずは身近なことから少しずつ変えていくことで十分だと思います。
労働生産性をあげる。例えばまず、この目標を立ててみます。そのためには現在何が課題で、困ったことがあるのかを洗いざらい書き出します。各個人、各部門や部署毎でいろいろあると思います。デジタル化担当者が一人でするものではなく、全体が変わることなのでみんなで取り組みます。経営者は、会社に意見(モノ申す)をする=自分の仕事がなくなる、昇進に悪く響く。という構図がないように従業員にしっかり伝えます。でなければ意見は出ないでしょう。組織全体が変わり始めます。地味ですが1つ1つに取り組んだ結果・・・
身の回りと頭の中がスッキリすると、
自分たちにとって何が優先順位にあるかが明確になり、世間が作り上げる価値観に翻弄されなくなります。
これぞマインドセット。こんな風に考えられるようになるまでに数年かかるかもしれません。
でもDXって難しく考える前に、目の前の業務が簡単になったり、便利になったり、生産性が上がったり、長時間労働から解き放たれたり!空いた時間で自己研鑽や休息の時間に充てられるようになったり。それだけでも素晴らしい効果だと思います。
そのおかげで、むしろ新たなモノやサービスを生み出す側になるかもしれませんよ!
私が個人的に今後事業をしていく上で欠かせないのは
「クラウド化」です。
★情報収集と整理
★タスク管理
★スケジュール管理
★コミュニケーションすべてにおいて
クラウド化することが前提になります。
まあ、陰謀論からいうとすべての個人情報が把握される!危険!ということなのですが、自分でできるレベルのセキュリティは保ちつつ(Googleやマイクロソフトなどは安全性が高いですよね。Googleは高すぎてある意味使いにくいところもあるくらいです)あれもこれも使うのではなく、試行錯誤しながら自分に合ったツールを見つけていただければと思います。
で、どれがいいの?というところで種類が多すぎて混乱してきますよね。
弊所は、その紹介や使い方、取り組み方をお伝えできるので、あなたのお悩み、目指したいところ、改善したいところ、を教えていただき
あなたに合ったツールをご紹介できればと思います。
もちろん、弊所が世の中のITツールのすべてを把握しているわけではありませんし、オリジナルのソフトやアプリを作ったり、プログラムを組んだり、ということはできません。
あくまで、今リリースされているサービス(ソフト、アプリ)の中から、社内の作業効率の上昇、社内情報共有のための環境づくりのために何を使うとどんなことがどんな風に変わるのかをご提案し、場合によっては組み合わせ、お手伝いをいたします。
・クラウド会計freee
・Google
・One Drive
・チャットツール
などです。
と同時に、アナログな環境も変えていく必要性が出ます。
いわゆる「整理整頓」です。
「断捨離」で人生うまくいったという声がたくさんありますね。
デジタル化やIT化をするためには、その前提にアナログ情報も整理する必要があります。
DXは、単なるデジタルツールの導入ではありません、と言われます。ただし、前提条件ではありますのでデジタル化は避けて通れない部分でもあります。まあ、身の回りのみんな、環境がデジタル化を求めていないのであれば無理にする必要はないでしょう。
と、長々と書きましたが、答えはいつだってシンプルです。
「やるべきことはササっと済ませ、やりたいことに時間を使う」
それに「他人様の役に立った」が加われば幸せではないでしょうか。
そのために、デジタル化やITを利用する。またそれらを使ったサービスや商品を提供する。
ちなみに”やりたいこと”は人それぞれです(^^♪
仕事自体がやりたいこと!って人もいますからね
その時の立場やライフスタイルで大きく変わります。
多様な人が働ける職場を整えられたら採用にもいい影響があると思います。
私自身も長崎県が抱えるいろんな課題を解決しながらビジネスにもなり、さらに投資ができるようになる・・・というサービスを日々考えています。
「新事業をしたい」そのために「何か補助金はあるか」とよくご相談があるのですが、国としてもデジタル化(DX)を推進している手前、その辺を組み込んだ事業計画が採用率高いと感じています。
補助金申請のための事業計画のみならず、貴社にとっての事業や職場環境をより良いものに変えられる計画を一緒に立てていきたいと思います。