fフォルテの意味を間違って使っていませんか?

こんにちは!

年末年始は何となくワクワクしますね。
世間では”平成最後の年”で”まとめ”が多く出されていますね。
振り返ると色々なことがありましたね。

さて、先日は娘の年内最後のピアノレッスンでした。
ピアノの先生がとても興味深いことをお話してくださったのでシェアしようとブログにしました。

フォルテ(f)やピアノ(p)はどう弾いて(吹いて、たたいて)いますか?

フォルテは「強く」
ピアノ「弱く」
で覚えていないでしょうか?

私自身は楽器を演奏できませんし、ど素人なのですが、娘のレッスンに一緒に通い続けて4年、
いつも言われることが決まっているなと感じています。

フォルテやピアノの表現の部分です。特に小さいうちはffやppが余計に難しいですよね。
fとffの差は何だろう?
小さな指で一生懸命に弾くも思うようにできなくて悔しがっている姿を見ているとうまく分かるように説明できないかな、と思ってしまいます。

楽譜通りにきちんと弾く、というときに音楽記号を見ますよね。というより基本ですよね。
私はこう弾く!こう弾きたいんだ!というのをまだまだ自分で見つけるには難しい幼稚園児や小学生低学年にとっては
楽譜に書いている記号をまずは正確に弾くしかありません。

で、練習が進むと曲のイメージを表現していくことになります(曲想をつける)。

その時に、フォルテとピアノを「強くと弱く」で「認識」していると
フォルテは乱暴な音になったり、汚い音、と言われたりします。
ピアノは響かなかったり、最悪聞こえない音になったりします。

フォルテとピアノは「アクセント」である。

「目立たせる」という意味であると教えてもらいました。

強く、弱くは副次的に生まれた言葉であって、元々は目立たせるための記号であるため
何も強く・弱く引くだけが目立たせるテクニックではないことがお分かりいただけると思います。

そっか!そういわれてみれば!と合点。

目立たせるためにはどんな弾き方をしたらいいのだろう?

・鍵盤の下に叩きつけるように弾くのか?
・ふっと膝をあげるように上に向かって弾くのか?
・ちょっと長めに弾くのか
・大きく膨らむように弾くのか

「大きく・小さく」の表現も「強く・弱く」と似て非なるものですね。

「大きく」もたくさんのニュアンスがありますね。

バロックダンスをご存知でしょうか?
ざっくり言うと、ルイ14世が大好きだったという貴族が躍るダンスです。
日本では江戸時代です。
「メヌエット」というのは、その貴族のダンスをイメージして作られた曲だそうです。
バロック時代(17世紀~18世紀初頭)の貴族たちの衣装は重々しいドレスでしたので優雅に踊ることを前提としていました。
しかし、古典音楽に代わってくると、あくまでバロックダンスのイメージをしつつ、実際は踊るためではなく、
オルガンやチェンバロ(ピアノの原型)で演奏としてのテクニックを見せる曲が出てきました。
だんだんとテンポが速くなります。
サロン音楽と呼ばれるのはその後です。

少し脱線しましたが、「オシャレな音」「素敵な音」を出していくことがピアノ演奏の肝であると思っています。

もちろん、音楽表現に正義も悪もなく、それぞれの自由は表現こそが豊かな世界を創り出しています。

ただ、今回先生は「フォルテは『結果としてのフォルテ』である」という分かっているつもりで分かっていなかったことを説明してくださいました。
結果として大きく弾いて、小さく弾いていた。
そこが力強く感じられたり、かわいく感じられたりした。

「アクセント」って元々音楽記号がありますよね。
他にもスタッカート、テヌート、レガート、ブレス、トリル・・・・など。
”目立たせる”奏法があるので、fやpは「強く・弱く」と訳したのかもしれません。

強く弾くことを意識するのではなく、
この曲の流れの中でどういう風に目立たせれば
カッコよかったり、
オシャレだったりするかな?

と意識して弾く練習を続けていくと、
「いいなあ」と言葉では説明できない胸を打つ気持ちいい演奏ができるようになるようです。

うーん、言うのは簡単!なのは十分承知です。ごもっともです。
でも続けるのはやっぱり楽しいからですよね。
羨ましいです。

あと、ユニークだったのは学校での音楽の授業について。
音符(四分音符や付点二分音符など)拍子(2/4、6/8、3/4)など習いますよね。
私は遠い昔すぎて、意味が分からなくて記憶がないのですが(;’∀’)
それも先に「こんなリズムでこんな音楽を譜面に表そうと思ったら何拍子になるのか、何音符を使うのか」が
来るととても面白いはず、とおっしゃっていました。

確かに!もともとはそうですよね。体が動くリズムやメロディーが先だなあ、と。

当たり前のことなのですが、いざ言葉にすると新発見みたいに感じてしまいます(笑)

このブログ公開を先生に打診すると
「ニュアンスがきちんと伝わるかは(文章は特に)責任が持てないのでその辺はよろしくね。」と一応OKいただきました。
あくまで個人の見解を私が受け取った感覚で書いているものですのでご了承ください。

それではよいお年をお迎えください。

この記事を書いた人

松岡 いずみ

長崎県長崎市の行政書士法人シトラス代表社員。
主な業務は建設業・廃棄物・補助金・相続・離婚・内容証明。
補助金の採択率は8割強。
行政書士の他に宅建士・2種電工・FP2級などの資格を取得。
IoTやDXに力を入れており、長崎県で初の経産省DX認定を取得。
マイブームはStable Diffusionでの画像生成とRPAのフロー簡素化。